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2006.01.29
『GIRLPOP』vol.78掲載 : 松浦亜弥インタビュー書き起こし
発売中の『GIRLPOP』vol.78(ソニー・マガジンズ)に掲載されている、松浦亜弥さんのインタビュー記事書き起こし。先日の『『Kindai』2月号インタビューでも話題に上っておりましたが、本誌でも曲セレクトに至った理由やレコーディング時のエピソードを交えたインタビューとなっております。またカップリング曲『ハピネス』については「〈砂を噛むように…NAMIDA〉がポエムを読んでいるような曲ならば、〈ハピネス〉は目の前に誰かが座っていて、その相手に話しかけているような曲」と評し、両曲では微妙に表現ニュアンスが異なっている模様。つまり“似て非なるもの”のようですね。
▼今年度の抱負としてコンサートやオリジナルアルバムについても言及しており、コンサートについては「お芝居をしながら、そのための作られた劇中歌を歌う……なんかそういう、新たな一面を見せられる場を作れたらなと思っています」と、彼女が思い描くニュープランを披露するとともに、アルバム制作にあたっては「今年はオリジナル・アルバムを出したいなって思ってますけど、もしそこにこれまでのシングルを入れるとしたら……バラードのみなんで、今までの“元気で!”っていうのとは違う、20歳の、“大人”と呼ばれるひとりの女性が歌うアップ・テンポなものを歌いたいと思ってます」と、これまた楽しみなセリフ。2006年のアーティスト活動は、随分と松浦さん自身の意向が反映されたものになりそうです。
▼“アイドルのあやや”から“ひとりの女性”っていう、そんな見え方のする曲を歌いたくて
2006年、松浦亜弥の第1弾シングルは「砂を噛むように…NAMIDA」。今年20歳を迎える彼女にとって、まさに節目となる楽曲となる。このインタビューでは、数々のチャレンジをした2005年の想い出とともに、今年、新たにめざす“松浦ワールド”について語ってもらった。(Text by 小貫信昭)
──2005年のさまざまな活動は、自信になりましたか?
松浦 : ふだん、自分のライブに来てくださる人たちとはまた違う、そうした人たちの前で歌えたのは自信になりましたね。神戸の震災イベントに参加して歌わせてもらった時とかは、会場にもちっちゃい子からおじいちゃんおばあちゃんまでいたり、あと、キリンカップの会場で“君が代”を歌わせてもらった時も、サッカーを観に来た人たちを前にして歌いましたしね。そういう新鮮なことが多かったですね。そういうところの反応って、“世間の反応”だったりすると思うんですよ。だから刺激になったし……。“君が代”の時なんか、“ワーッ!”っと言ってくれたりとかして、今までに立ったことのないステージに立つことがすごく自信になって、“愛・地球博”の閉会式もそうですね。まわりの方からのいい評判も受けたので、これから、何か新しい歌の世界が広がっていく気がしました
──ところで新曲「砂を噛むように…NAMIDA」ですが、これまでの松浦さんの魅力に加え、ボーカリストとしての楽曲の解釈の仕方とか、新たなスタンスを感じさせる仕上がりですね。
松浦 : 今回は私自身、いろいろなことに参加して、意見を述べて、自分自身で作り上げていくことが大事なんだろうなあって思ってました。もちろん今までの“あやや”っていうイメージはあるにせよ、でもやっぱり、“ひと皮むけた自分を見せたいな”と思ってましたね。で、今回は曲を作詞作曲してくださった皆様には、“この曲を私が歌う”っていうことを言わずに作ってもらったんですよ
──それは、なぜ?
松浦 : “松浦亜弥が歌う曲を”ってことだと、たぶん作ってくださる方たちの中にも、“私”っていうイメージが強くなって、ものすごく“あややの歌”になってしまったと思うんです。なので、あえて何も言わずに作ってもらって……。そのなかから絞った2曲なんですけどね。だからたぶん、狙いとしては、“これ、あややの声なんだけど、ホントにあややの曲?”っていうような感じというか……。すぐに“あややの曲だよね!”ってわかるんじゃなくて
──この作詞の森村メラさんとか作曲のJOEYCARBONEさんとかって、Wの『MISSラブ探偵』とか手掛けてる人ですよね。
松浦 : そうですそうです、書いてます。でも、だからというわけでもなくて……。
──あくまでも曲を聴いてみて選んだ、と。
松浦 : そうですね
──ここにきていろいろな環境を変えようとしているようにも受け取れますけど。
松浦 : もちろん、今まで5年やってきたものがあってこその今の自分だっていうのもあるんですけど、なんていうか……。年相応な自分といえばいいのか……。みんなの松浦亜弥のイメージって、〈♡桃色片思い♡〉〈Yeah!めっちゃホリディ〉とか〈GOOD BYE 夏男〉だったり、そういうところが濃いんだと思うんですよ。でも、今の自分が歌うとなると、“アイドルのあやや”から“ひとりの女性”っていう、そんな見え方をするような曲を歌いたくて、私はいま19ですけど、だから今回の曲は22~23歳くらいの世界観を描けたら、というのもあって。私、2006年から6年目に入るんですけど、たぶん同じことをやってても何も伝わらないと思ったのもあって
──いざ歌ってみる時には、どんな感情の入れ方だったのでしょうか?
松浦 : 歌入れをした時は、肩の力が抜けていた時でしたね。歌の世界に“入り込もう、入り込もう”と思うと、逆に入れないし、自分がすごく気持ちよく歌ってるつもりが、すごい重い歌になっちゃったりもしただろうし……。あと、今までレコーディングっていうと、私、必ず裸足でやってたんですよ。たぶんそれがいちばん自分が楽でいられるというか、ナチュラルでいられる状態だったので……。今回もね、最初は裸足で歌ったんです。でも、“なんかちょっと、違うことをやってみたいな”と思って、その時たまたま自分がヒールのあるブーツを履いていたので、“それ履いて歌ってみようかな?”と思ってやってみたら、意外といいものができたっていう(笑)
──ヒールの不安定さがいい形で作用したのかな?
松浦 : 目線もあるかもしれないですね。ヒール履いて、少し目線は高くなっただけで、いろいろなものの見え方も違ってくるじゃないですか?あと、さっきも言いましたけど、この曲では、今19歳の私が22~23歳の女の人の気持ちを描くという、その背伸びしている感じというのも合ってたのかなって
──毎回、新しい曲が完成するとお聞きしてることですが、歌詞のこの部分は、とか、感情移入するうえでキッカケになったフレーズとかありましたか?
松浦 : 今回は、最後の最後の大サビ以外は、私の中ではモノクロの世界でしたね。思い出を歌っているというか……。たぶん曲タイトルだけでも、十分に“せつない曲なんだな”っていうのはわかってもらえるとは思うんですけど、よりその言葉をハッキリ言うことと、とくにサビ頭の“早すぎた恋でした”っていう、“でした”っていう過去形の言葉が来るところとかも、すごくせつなく感じたりするんですよね
──あー、なるほど……。
松浦 : この一節があるのとないのとじゃ、すごく聞こえ方が違うなって思いましたから。そこは気持ちを入れました。それがハッキリ聞こえれば聞こえるほど、自分はまだ引きずっていたりするっていうか、せつなさもグッと上がるんだろうなって。その語尾は、すごく気をつけました
──カップリングの「ハピネス」とのバランスとか、どうでしょうか。
松浦 : 〈砂を噛むように…NAMIDA〉がポエムを読んでいるような曲ならば、〈ハピネス〉は目の前に誰かが座っていて、その相手に話しかけているような曲だなって。あと、(この主人公は)ズバズバ言う人だなって(笑)。“男の人だって泣くんでしょう”ってとことか、あ、言っちゃったって思いました(笑)
──そこ、聴いてて印象的だった人多いと思います。
松浦 : 歌っていて、“でも、私は言えない!”って思いましたよ(笑)。誰しもがそういう場面に遭遇したら思うことではあるんだろうけど、口に出す人ってそんなにいないと思うんですよね
──それが歌のよさ、自分と違う人間の気持ちも描ける、ということかもしれないですね。さて、今年から、そして未来に向けて、どんな感じでやっていきたいと考えてますか?
松浦 : 自分でいろんなことを把握して、自分で考えて、そのうえで“自分というもの”を作っていきたいなとは思うんですけどね
──これからはインタビューでも、どんどんいろんなことをしゃべってもらえたりして(笑)。
松浦 : あはははは。そうかもしれないですね(笑)
──今後の予定に関しては、年間計画を立ててとか、あるんですか?具体的には、まだまだ内緒ですか?
松浦 : 前もって伝えてしまうと、やはり驚きだったりおもしろ味はなくなるので、やっぱりそれは今までどおり“楽しみにしていてください”と言うしかないんですけどね(笑)
──ですよねー(笑)。
松浦 : ただ“自分というもので勝負をしていきたい”というのはあります。たとえば……、コンサートにしてもいろいろなやり方があると思っているんですけどね。今まで出してきたシングルをやくさん歌う、今までのようなコンサートもあると思いますし、今、私がやってみたいなと思ってるのが、お芝居をしながら、そのための作られた劇中歌を歌う、とか……。なんかそういう、新たな一面を見せられる場を作れたらなと思っています
──これまでやってきたミュージカルとかとも、また違ったものなんですか?
松浦 : そうですね。それはミュージカルとも違って、真剣にお芝居をしている姿っていうか……。“あれはホントに松浦亜弥なのか?”っていうような見え方をするようなもの、やりたいなって思いますね
──それはきっと、お芝居もそうだろうけど、ほかにもさまざまな可能性があることでしょうね。
松浦 : 今まで私にはまったくないイメージで、いろんなものを見せていきたいなって
──“次のオリジナル・アルバム、どうしよう?”みたいなことでは……。
松浦 : 今年はオリジナル・アルバムを出したいなって思ってますけど、もしそこにこれまでのシングルを入れるとしたら、〈ずっと 好きでいいですか〉、それから〈気がつけば あなた〉、〈砂を噛むように…NAMIDA〉っていう、バラードのみなんで、あとどうしようかなとか、そういうことは話したりはしてますね
──20歳を迎える、そんな松浦さんなりのアップ・テンポの曲って、カギになりそうですね。
松浦 : ですね。今までの“元気で!”っていうのとは違う、20歳の、“大人”と呼ばれるひとりの女性が歌うアップ・テンポなものを歌いたいと思ってます
──いろいろなところで聞かれることでしょうが、20歳を迎える心境というのはどんなものですか。18歳を迎える直前にそういう質問をされたり、19歳を迎える直前に質問されたのと、やっぱり20歳は全然違いますか?
松浦 : 違わないんですよ。でも20歳ていうのを意識し始めたのも、やっぱりこういうふうなインタビューだったりとか……
──あはは。みんなが聞くからだ!
松浦 : 番組とかで、“20歳ってどうですか?”って言われるようになって、意識をし始めたぐらいで。自分の小学生ぐらいの時の20歳のイメージって、もっと大人だと思ってたんで。でも、私が思う大人っていうのは、これはもう、おばあちゃんとかママの受け売りなんですけど(笑)、“自分が守らなければいけないものができたときに初めて大人になるんだろう”ってことで……。ママの場合は、私たち子供ができた時だったでしょうしね。たぶん、そういう大きなキッカケっていうものがあって初めて、“自分は大人なんだな”って感じると思うんですよ。今はだから、20歳になったからといって何か大きく変わるとは思えないんですけど、でも、変えていきたいとは思っていて……、そう、“変わればいいな”って感じですね(笑)
──「砂を噛むように…NAMIDA」からスタートする松浦さんの2006年度に期待してます。
松浦 : あの曲に描かれていることもそうでしょうけど、“何かがあったあとには、また幸せが来る”じゃないですけど、どちらにしても、最後には自分の足で歩くんだろうなっていうのは、思いますね
──歌詞のなかに“私は今を歩いてる”というフレーズもありますものね。
松浦 : これ、恋愛とかだけに限らず、人生というか、魂とかっていうのも、そういうものなのかなぁ、とか……。最近、私、前世とかにも興味があって、占いの人とかにも、以前は未来のことを聞いてたのに、今は自分の知らない自分の過去のことを聞いたりしてるんですけどね
──何かキッカケがあったんですか。
松浦 : 谷村新司さんとお仕事で一緒になった時、いろいろと話してくださったんですよ。それがキッカケですね。“人間っていうのは”から始まって、すごく興味が持てる話で、“谷村さんが自分の担任の先生だったらな……”って、そう思ったくらいで(笑)。それ以来、興味持つようにもなっているんですけど 【了】
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» もう一言 [Angel Dust から]
トリコロールに亜弥ちゃんのGIRLPOPの書き起こしの記事が載っていました。その中にウチが気になったところがあったのでその部分を引用させていただきます。──毎回、新しい曲が完成するとお聞きしてることで...... 続きを読む
受信 Jan 30, 2006 12:23:31 AM
コメント
元々私が「GIRLPOP」誌のインタビュー好きだっていうのもあるかのかもしれませんが、こっちのほうがより松浦さんの今、が行間から出ていて好感が持てます。
具体的なビジョンを持って、それをイメージし、それに近づき努力する環境も状況も揃いつつある。とても良さそうな状況ですね、一見。(でも、と私は読んじゃいますけど)
これだけのことを発言出来る機会があるっていうのは、それだけで幸せなことだと思います。初期娘。・・・多分、ラブマ前くらいまでは、娘。メンバーにもこのくらい言える機会が有って、そういうインタビューを目にすることも多かったから、ASAYANだけじゃない共感が娘。にあったんですよね。それなりに展望や野望を持ってる(腹にいちもつ持ってる感じの(笑))娘が殆どだったしねぇ。
すみません、松浦さんの話題なのに、ちょっと愚痴ってしまいました。
投稿者: 転覆船長 (Jan 31, 2006 10:08:43 AM)
転覆船長さん>
うっかりレスを忘れるところでした(笑)
>こっちのほうがより松浦さんの今、が行間から出ていて好感が持てます
『GIRLPOP』誌は、ハロプロにもわりとインタビューのページを割いてくれるので、
特にソロメンバーだと内容的にも多少突っ込んだ話が聞けますしね。
個人的にはオリコンのインタビューも好きです。
>これだけのことを発言出来る機会があるっていうのは、それだけで幸せなことだと思います
なるほど(笑)
娘。メンもたまに数名でインタビューに登場したりしてますが、
やっぱり人数の多さがアダになって、どうしても新曲PRに終始するような
型通りのインタビューになるのは仕方ないですね。
投稿者: そうまかなえ (Feb 1, 2006 2:11:37 AM)











