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2004.06.16

安倍なつみ1stコンサートツアー2004 ~あなた色~ 大阪公演レポ

2004年6月12日、大阪厚生年金会館。記念すべき安倍なつみのファーストコンサート初日は、生憎の雨模様。南海上に発生した忌まわしい台風は、関西地方に上陸するとともに温帯低気圧となり、灰色の空からはシトシトと雨が降り注ぐ。モーニング娘。として約6年間の活動を経て彼女が辿り着いたのは、独りぼっちのステージ。しかし、その場にいる全てのオーディエンスの声援は、彼女一人だけのもの。ステージに立つ安倍なつみは、まるでデビューしたての新人歌手のような初々しさで、楽しくて堪らない、嬉しくて仕方ないといった表情を浮かべて、満面の笑みでそれに応える。サイリウムのカクテルシャワーを浴びた安倍なつみは幸福感に浸っていた。地上に舞い降りた天使を、誰もが祝福している-そんな素敵な空間でした。

開演時刻の15時30分を30分近くもオーバーして始まった安倍なつみのファーストコンサートツアー初回公演。開演まで延々20分以上も続けられた地鳴りのような「なっちコール」に、卒業公演となった横浜アリーナの光景がオーバーラップする。ホールの照明が消え、オーロラビジョンにオープニング映像が流れ始めた瞬間、“ソロアーティスト”としての安倍なつみのセカンドステージが幕を開けた。彼女の夢とファンの夢-そこは同じ夢の交差点。

以下、大阪4公演を通した全般的なレポです。話が多少前後することもございますし、失念していることも多々ございますので、何卒ご理解下さい。


オープニング映像は、さながら「安倍なつみ」の成長フォトアルバムを1枚1枚めくっているかのよう。モーニング娘。デビューシングル『モーニングコーヒー』から最新ソロシングル『だって 生きてかなくちゃ』までのCDジャケットが次々と映し出され、安倍なつみの6年間の軌跡を辿る。6年という歳月の重みを、痛いほど感じさせられる。このオープニング映像は、まさに感涙モノ。

オープニングナンバーは、最新シングル『だって 生きてかなくちゃ』。ことハロプロメンバーのコンサートに於いては、最新曲がセットリストのトップを飾るのが通例となっているが、地に足をつけた力強いナンバーは、まるで安倍なつみの「決意表明」のようにさえ思える。ソロアーティストとして第一歩を踏み出す彼女に、相応しい選曲でした。ホールは、早くも大きく揺れ始める。

ショートMCを挟み、2曲目はファーストアルバム『一人ぼっち』から、ファンキーな歌い回しが印象的な超ハイテンションナンバー『恋した女の子どすえ』。真っ赤なフレアドレスに衣装チェンジした安倍なつみが、ステージ所狭しとアクセル全開で駆け抜けながら熱唱。そんな安倍に乗せられて、会場の雰囲気もイケイケムードに。今後のスタンダードになりそうな、ご機嫌ソングです。

そして3曲目は、アルバムタイトルソング『…ひとりぼっち…』。竜巻が通り過ぎた後の海原のように、場内は静寂が支配する。ステージ中央にポツリと佇む安倍なつみの姿が、ピンスポットの中に浮かび上がる。シンと静まり返った会場で、ワンフレーズワンフレーズしっとり感情を込めて歌い上げる姿は、実に凛としていた。間奏の度に、客席から惜しみない拍手が注がれる。ライヴの雰囲気としては、最高。もうこのオードブル3曲だけで、お腹一杯(笑)。幸せ過ぎて倒れてしまいそうでした(笑)

そしてMCの時間。ここでは公演ごとに違う話が披露されます。印象に残っているのは13日の夜公演ですね。出演中のドラマ『仔犬のワルツ』(先週の第9話)のロケ地となった山梨県でのこと。コンビニで買った菓子のオマケの「動物フィギュア」を、そのまま放置して帰ってきてしまったというエピソードを披露。この話をしている時の彼女の表情が緩みっぱなしで、一人で喋って一人でウケて…そんな彼女の笑顔を見ているのが、とても幸せでした。

ほんのり「なつみ色」に染められたところで、次はメドレー3曲。モーニング娘。の大ヒットナンバー『サマーナイトタウン』と『抱いてHOLD ON ME!』はワンコーラス半、シャッフルユニット「黄色5」のソロカバー曲『黄色いお空でBOOM BOOM BOOM』はフルサイズで披露。安倍の立っているステージがせり上がり、その背後のオーロラビジョンに、中澤裕子と保田圭の姿が映し出される。『サマーナイトタウン』冒頭のサビを安倍が歌い終えると、安倍の左右に2人がポップアップで登場。会場は一気にヒートアップする。『サマーナイトタウン』と『抱いてHOLD ON ME!』は、もともと8人時代の曲だが、福田明日香が去った後、ツインボーカルを形成していた安倍と保田、それに中澤が加わった3名による曲披露も、当時と遜色ない。しばしベルエポックの空間にタイムスリップする。『黄色いお空でBOOM BOOM BOOM』は、当時「あか組4」に所属していた中澤裕子が加わることで、妙に新鮮な印象を受けた。とはいえ、三十路オーバーの中澤裕子が、このハードダンスにつき合わされているのが、少し気の毒で(笑)。メドレー終了後は、額に汗粒を浮かべて息切れ状態。この後のMCでは、ケロッとしている安倍と保田から毎度毎度ツッコまれる羽目に(笑)

そしてMCの時間。ようやく3名が揃い踏みで、想い出話に花が咲くのかと思いきや…トークのイニシアチブを握っているのが“天然ボケ”の安倍なつみだから、ちっとも台本通りには進まない!公演を重ねるごとにドンドン脱線して、アナーキー化していく。相変わらず安倍は一人で喋って一人でウケてるし、そんな安倍を見て中澤は腹を抱えて笑っているしで、まともに受け答えをしているのは、保田ひとり。この3名のグダグダトークも、今回のコンサートの目玉です(笑)
ちなみに12日の夜公演では、ステージを去る中澤と保田を惜しむ客席からの大ブーイングにスネた安倍が、マイクスタンドを持ったままステージ袖に引き上げようとする一幕も(笑)。また13日の夜公演では、メドレー前のMCが長過ぎると、中澤・保田両名から苦情もありました(笑)。喋り始めたら時間感覚を失念してしまうところが、いかにも「安倍なつみ」らしくて…僕は好きです。

そして、中盤のトリプルクラウン『ふるさと』『せんこう花火』『男友達』は、まさに今ツアーのハイライト。いずれもスタンドマイクで曲披露されます。『ふるさと』では、静かに揺れるサイリウムに、横浜アリーナの光景が甦る。『せんこう花火』は、クラップでリズムを取るのが正解。この曲は、サイリウムの光よりもクラップが相応しい。そして『男友達』では、オーロラビジョンに「ミンナ イッショニ」の文字とともに安倍のシルエットが映し出され、ファンが一緒に踊って楽しめるような趣向が凝らされていました。僕は「よみうりランド」のイベントに行けなかったので、今回初めて『せんこう花火』を生で聴いたんですけど、今セットリストで一番感激させられた曲が、この『せんこう花火』。

曲終了と同時にステージが暗転し、スグに中澤裕子が登場。披露曲は、最新シングル『DO MY BEST』。ジャケット写真に似たノースリーブのトップに、真っ白なパンツルックという出で立ちで、爽やかに歌い上げる。ウン、TVのスタジオライヴなんかよりも、断然良い!サイリウムを脇に置き、クラップと「ゆうこコール」でサポートする。次に、保田圭が登場。『FS5』に収録されているkiroroのカバー曲『BEST FRIEND』を披露。チャーミングな衣装が、グッド!意表を突かれた選曲だったが、今の彼女にピッタリなのだろう…情感タップリに歌い上げる姿に、客席のスタンディングオベーションも最高潮。この後のMCでは「歌いながら、泣きそうになった」と洩らしておりました。良かったよ、ホント…

そして、いよいよ後半戦。もう一つのオープニングナンバーは、「モーニング娘。さくら組」のソロカバー曲『晴れ 雨 のち スキ♡』。この曲は、今セットリストのマスターピースとも言える非常に重要な曲です。ストライプの入った黒っぽいベレー帽とワンピース姿というシックな出で立ちで、安倍なつみが再登場。Bメロの「会いたくないなんて…」からサビ前まで続く「なっちコール」に、当初はネガティヴな印象を持っていたのですが、予定調和のようなお決まりコールのリフレインではありませんでした。ファンの気持ちが一体化した「なっちコール」と、間奏部分での凄まじい拍手の嵐…この曲は「安倍なつみからファンへの」、そして「ファンから安倍なつみへの」ラヴソング。どうぞセンチな気分に浸り切って下さい。中盤の間奏部分では、オーロラビジョンにヒラヒラと舞い踊る桜の花片が映し出される。そんなフラワーシャワーに感謝するように、安倍は優しく微笑みながら両手を差し伸べる-まさにファンタジックな光景が展開。最終フレーズ「スキ スキ スキ」で、オーロラビジョンの中央に映し出された安倍なつみの顔がハートマークに囲まれる。言葉にすると平凡ですが、まさにファンの想いをシンボライズしたかのような、心憎い演出でした。

お次は、CMソングの『トウモロコシと空と風』。前曲のシットリした雰囲気と打って変わって、会場はのどかな北海道の田園風景に早変わり。コミカルでキャッチーなフリが、スグに客席に波及する。ステージ上で元気一杯に歌って踊っている安倍なつみの姿は、トウモロコシ畑ではしゃいでいる子供そのもの。彼女のための曲なんだなぁ~と、納得千万。

そして、いよいよコンサートも佳境へ。モーニング娘。きっての硬派なロックバラード『Memory 青春の光』。ホールは再び暗転し、スポットライトを浴びた安倍なつみが絶唱する。ピリリと締まった緊張感が、堪らない。今セットリストで、スパイスの役目を果たしている貴重な楽曲です。

ステージの照明が灯り、汗だくになって満足そうな笑みを浮かべている安倍なつみの姿が現れ、「楽しい時間は…」とコンサートの終わりを告げる。本編ラストはツアータイトルソング『あなた色』。先のミュージカル『おかえり』で披露済みだが、スピード感溢れるエスニックなロックサウンドに、客席は再び大揺れ。一気にボルテージはMAXへ。そして、本編が終了。

アンコール時間は結構短くて、せいぜい5分程度。「なっちコール」の大合唱に促されて、安倍なつみが登場。どの公演でも、大慌てで着替えてステージ袖からバタバタと飛び出してくる様子が初々しくて…とても百戦錬磨のライヴパフォーマーとは思えません(笑)。でも、そんな彼女を愛してます。13日の夜公演では、小さな女の子からの声援に「なぁ~に?」と2度も応えて、「も~小さい子が好きでね~」と“キッズヲタ”ぶりを発揮してました(笑)。どの公演でも、2階席・3階席にいるファンのために、ステージ奥まで行って何度も声を掛けていましたが、そんな初々しさをいつまでも忘れないで欲しいです。

アンコール1曲目は、ソロデビューシングル『22歳の私』。安倍なつみにとってもファンにとっても、特別な曲。イントロが流れ始めると、その空間は「サンクチュアリ」と化す。静謐な雰囲気のなか、スポットライトを浴びた安倍なつみが、力強く歌い上げる。横浜アリーナの光景がフラッシュバックしたのは、僕だけではないハズ。

最後のMC。デビューして6年、ようやく夢が一つ叶ったこと。子供の頃から歌うことが好きで、こうして多くのファンに囲まれている光景を思い浮かべていたことなどなど、飾りのない素直な言葉で自分の想いをファンに語りかける。なかでも彼女が強調していたのは、「この瞬間は今しかない」ということ。つまり、どの公演もワンアンドオンリーなんだということ。多くの「偶然」と「必然」が重なり合って、こうしてみんなに出逢えたことに、自分は感謝しているんだと。そして最後に一言、「私の今の気持ちです、みんなと…腕組んで帰りたい」というハートフルな台詞とともに、1時間30分のデートがクライマックスに突入する。

ラストナンバーは、1stアルバム『一人ぼっち』から『腕組んで帰りたい』。アルバムを聴いた段階で、この曲以外にラストを飾る曲が思い浮かばなかったほど、ラストナンバーに相応しい多幸感タップリの明るいラヴソング。Aメロのフレーズに挿入される「L・O・V・E ラブリーなっち」コールは、とても心地良いものです。これは12日の昼公演からスグに挿入されましたね。予定調和じゃなくて、シッカリ愛情が込められているコールは、耳障りに感じないもの。「また明日~」と手を振られると、また明日逢いに来ようという気持ちにさせられるくらい、罪作りな曲です(笑)。ラストフレーズ前に、ステージ袖で待機している中澤裕子と保田圭の手を引っ張って、最後は3人で熱唱。ファンには堪らない演出でした。

ラストナンバーを歌い終え、会場の端から端まで深々と丁寧にお辞儀をする姿には、満足感と達成感が漂ってました。そして、早くも“キラーポーズ”が登場。安倍なつみ流「ハグ」です。両手を目一杯広げて、客席のファンを思いっ切り抱きしめてくれます。コレは最高!まだ未体験のファンの方は、乞うご期待して下さい!



以下、今ツアーのセットリストです。全17曲の披露でした。
*安倍なつみファーストコンサートツアー2004 ~あなた色~ セットリスト

01 : だって 生きてかなくちゃ
MC
02 : 恋した女の子どすえ
03 : …ひとりぼっち…
MC
04 : サマーナイトタウン / 安倍・中澤・保田
05 : 抱いてHOLD ON ME! / 前同
06 : 黄色いお空でBOOM BOOM BOOM / 前同
MC : 安倍・中澤・保田
07 : ふるさと
08 : せんこう花火
09 : 男友達
10 : DO MY BEST / 中澤裕子
11 : BEST FRIEND / 保田圭
MC : 中澤・保田
12 : 晴れ 雨 のち スキ♡
13 : トウモロコシと空と風
14 : Memory 青春の光
MC
15 : あなた色

アンコール
MC
16 : 22歳の私
MC
17 : 腕組んで帰りたい

※公演時間 : 1時間30~40分
結局、12日と13日併せて計4公演を通して観たんですけど、会場のボルテージを順位付けするなら①12日昼②13日夜③12日夜④13日昼-ってところでしょうか。特に12日の昼公演-つまり初回公演は異常な雰囲気でしたから、他の公演とは比較の対象になりません。あの大声援には、ホールが割れるんじゃないかと思いました(笑)
というわけで、ここだけの話…パシ横2日目に行くことにしました(笑)。さて、夜更かしは今日だけ。今週末には野球の試合があるので、明日からは体調管理を優先します。他サイト様の巡回も、明日以降ということで。
私信
 今回の公演でお逢いした方々、本当にお疲れ様でした。あの空間を共有することが出来て、本当に嬉しく思います。特に、タイトなスケジュールにも拘らず、わざわざ東京から遥々駆けつけたゆうま。さんには、大変お世話になりました。この場を借りて、お礼申し上げます。

11:50 PM [安倍なつみ] | 固定リンク

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6月12日、13日と大阪厚生年金会館での「なっち」こと安倍なつみさんのコンサート 続きを読む

受信 Jun 18, 2004 11:56:13 PM

コメント

お疲れ様でした~♪長文レポお疲れです。こちらこそチケの手配等いろいろお世話になりました。なっちコン楽しかったですねぇ僕ももしかしたら横浜行くかもしれませんので行けたらよろしくですw

投稿者: ゆうま。 (Jun 18, 2004 12:08:53 AM)

ゆうま。さん>

こちらこそ、遠征&誤爆レポお疲れ様です。
横浜で待ってますよ。

でも、僕のような強引な参戦は禁物ですよw

投稿者: そうまかなえ (Jun 19, 2004 12:12:04 AM)

素晴らしいライブレポートです。ブラボー!
わたしは29日も横浜行きますので、もし、チャンスがあれば。

投稿者: 電脳丸三郎太 (Jun 20, 2004 1:09:00 AM)

電脳丸さん>

こちらこそ、18・19日連日の中野参戦お疲れ様でした。
パシ横も千秋楽を除いて2日行かれるんでしたね。

一応2日目に行く手配をしたので、詳細が決定したらご報告しますね。こちらこそ宜しくお願い致します。

それと、中野のレポも楽しみにしてますw

投稿者: そうまかなえ (Jun 20, 2004 9:39:31 PM)

レポ執筆お疲れ様でした。
ホント素晴らしい…。自分は19日夜に参加しましただけですが、雰囲気が思い浮かばれました。
横浜遠征もがんばってください。

投稿者: Shiratori (Jun 20, 2004 11:23:10 PM)

Shiratoriさん>

こちらこそ、中野参戦お疲れ様でした。

サイト名『記憶と記録』の名に相応しく、MCのテキスト化を中心とした完璧なレポには、頭が下がる思いです。

僕の場合、ついライヴが始まると跳んだり踊ったりして完全燃焼するタイプなので、コンサートレポっての不得手なんです。その日のMCですら、帰宅する時には忘れてるくらいですから(笑)。
4公演参戦した甲斐がありましたが、どの公演もインパクトが強かったので、却ってゴチャゴチャになりましたね(笑)

横浜も気合入れて行ってきます!

投稿者: そうまかなえ (Jun 23, 2004 11:59:33 PM)

こんにちは。はじめまして。

トラックバックをしましたので、報告します。
室蘭行き列車サイト時代から拝見させてもらってます。
中野にも19日に行ってきました。
なっちがかわいかったです。


これからもよろしくです。

投稿者: しっちい (Jun 24, 2004 3:00:50 PM)

しっちいさん>

ご返事が遅れて本当に申し訳ありません。
こちらこそ、初めまして!以前トラックバックを頂いていたにも拘らず何のリアクションも出来なくて、非礼をお詫び致します。

貴サイトを拝見しました。キッチリとレポをまとめられているのが素晴らしいですね。いい加減なウチのサイトとは大違いw

同じココログユーザーですし、今後ともご愛顧下さいまし!
また貴サイトにお邪魔した際には、宜しくお願い致します。僭越ながらアンテナ登録させて頂きますね。

投稿者: そうまかなえ (Jul 6, 2004 12:03:08 AM)

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