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2004.04.21
『TV LIFE』誌掲載 : 安倍なつみインタビュー書き起こし
現在発売中の『TV LIFE』誌に掲載されている、安倍なつみさんのインタビュー記事書き起こし。
▼出演中のドラマ『仔犬のワルツ』に関するインタビューですが、掲載されたのは本放送開始前。ですが逆に、オンエア後ということで安倍なつみさんのコメントに実感できる部分も多いのではないかと思います。初回のオンエアを観た限りでは、ハンディキャップを背負った役柄も違和感なく演じ切っていたように見受けられましたが、表情や仕草などセリフ以外での感情表現に悪戦苦闘している模様です。
▼COVER TALK : 安倍なつみ
*ピアノに向かう葉音の気持ち、私もちょっと分かります
○ 前から練習してるけど、ピアノの壁は高い(笑) ○
-不謹慎な話だが、薄幸というドレスを身にまとうことで、美しい少女はより魅力的な存在となる。そして待ち受ける運命が過酷であればあるほど、より彼女は光り輝いていくのだ。そう、今作のヒロイン・葉音のように…。
安倍 : 盲目ということもあるし、生まれたときから両親もいないんですよ。で、今はホテルに住み込みでマッサージ師をしてるんだけど、周囲に頼れる人間もいない。日々自分の中で現実と葛藤しながら生きている子ですね。しんは強いと思うんですけど、孤独には違いない。ただピアノだけが心の支えで、鍵盤に触れている間だけは何もかも忘れられるんでしょうね
-葉音を取り巻く負のシチュエーション。それはそのまま、演じる安倍なつみにとってのハードルになった。
安倍 : ライフスタイルというか、自分とは全然違う生活を送っている女の子ですから。目が見えないっていうこともあるし、多分物事のとらえ方が1つひとつ違うと思うんですよ。あと盲目の方って、目が不自由な代わりに細かい音を聞き分けられたりするそうなんです。その感覚ってのが、まだちょっとつかみ切れなくて…。でも私は迷いながらやっていくのが好きだし、“よし、やるぞ!”って感じです(笑)
-特にピアノに対しては、並々ならぬ熱意で取り組んでいるとか。
安倍 : 結構前から練習してるんですけど、やっぱり壁は高いなと(笑)。リアルさっていうのは、画面を通して伝わりますよね?だから自然に、リアリティーのあるお芝居をしたいと思ってます。ピアノというか、音楽とのかかわり合い方は、私と葉音は似てますね。私も音楽を聴いて、癒されたり元気になったりするし。黙々とピアノを弾く彼女の気持ち、ちょっと分かります。まあ、私には葉音みたいにパーフェクトピッチ(耳で聴いた音をすぐにコピーできる先天的才能)はありませんけど。もしあったら?何か悩んじゃいそう(笑)。才能がある人は感性も違うだろうし、それ故に悩むこともあるんじゃないかな。でもその葛藤の日々から才能を生かして何かを作り上げるんだから、芸術家って格好いいですよね
○ “女優”と呼ばれることに、まだ抵抗があるんです ○
-初主演ドラマにして、盲目とピアノという難題が出された。だが演技をする上で大事にしているのはテクニックよりも、むしろメンタル面だという。
安倍 : やっぱり、気持ちですよね。ピアノの技術とか動きで見せるのも演技の1つかもしれないけど、心の動きで見せる演技もあると思うんです。多分それは表情だったり、しぐさに出るものなんでしょうけど、盲目なのでこれがまた難しい。普通のナチュラルなお芝居だったら、何となくイメージがあるんですが…。今回は本当、自分にないものを求められてます、はい
-気持ち。それは新たなスタートを切った彼女の中で変わった部分でもある。
安倍 : ソロになってまず自分の初主演ミュージカルがあって、そこで学んだことは大きかったですね。演じることの楽しみと、1人でやる厳しさも感じました。お客さんのリアクションを見て、毎回“ここが違うかな?”とか、考えたりもして。まあ今回はお客さんが見えないので孤独な闘いですが(笑)、ドラマの中でもいろんなことを吸収していきたいと思います
-先日リリースした初のソロアルバム『一人ぼっち』はオリコン初登場2位を記録。また舞台とドラマを立て続けに経験することで、女優として着実なステップ・アップを見せている。だが「歌手だから」とか「女優だから」といったこだわりは彼女の中にない。
安倍 : 演じるっていうことは確かに、歌うことと別の楽しみがあると思うんですよ。でも“女優”って呼ばれるのにはまだ抵抗があって(笑)。演技をしているから女優には違いないと思うんですけど、自分の中で区別してセットに立ったりしてないんです。“収録が始まるから、あしたから女優だな”なんて気持ちはなくて、私の中では歌うことも演技することも同じ。見ている人に何かを伝えたい、感じてほしいという思いを、いつでも持っています
-そんな安倍なつみが今回のドラマを通して、伝えたいことは何だろう。
安倍 : 生きるってことの強さと大変さかな。でも、そういうドラマになっていかないのかも。まず最初から結構、謎が多いんですよ。もう登場シーンから謎で(笑)。企画の野島(伸司)さんに聞いたら、この後もピアノでバトルしたりとか、展開がすごいらしいんです。ただ葉音がどう運命に立ち向かい、ピアニストの才能を開花させていくのか…心打つ作品なのは間違いありません。それにプラスアルファ、見ている人は何かを感じてくれるはず。ひと筋縄ではいかないドラマなので、私は本気でいきますよ!
-単なるシンデレラ・ストーリーでは終わりそうもない野島作品。なっちの“本気”が今から楽しみだ。 <了>
●私信:サボタージュ
今日は珍しく上司が休みだったので、仕事中にチョコチョコとサイトをイジくっていると、気付かないうちにアンテナを上げてしまっていたようで…申し訳ありません。ま、こういうことは滅多にないんで(笑)
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